かぼダイアリー

とびきりのマジックを

カウントダウン

あれから一夜。

夢であれと思ったけれど朝のワイドショーは嵐の話ばかりで、容赦なく現実を突きつけてくる。どうやらしょうもない番組のしょうもない企画ではないらしい。

あーあ、なんてこった。誰がこんなこと予期したよ。

 

妙に冷静だと思う。事態も大体把握した。涙は出ない。厳密には出かけたけど友達の前だったので無理やり引っ込めた。

私が泣き狂わずにいられるのは現実味が無さすぎるから、まだ受け入れられないでいるから、だと思う。急に懐中電灯を渡されて暗闇に放られたような、そんな感じ。

 

冷静に、とは言っても思うことはたくさんある。そりゃあたくさん。良い事も、悪いことも。

 

まず、私としては今回の件を「はいはい、そうですか」と頷くことは絶対にできない。絶対にだ。

嵐が何年もかけてひたすら相談して決めた大事な大事な決断だというのはわかってる。好きな人達の決意だ、そんなのできるならば尊重したいに決まってる。

でも、今回ばっかりは無理。

ワガママだとか嵐を思いやれだとか言われても仕方がないと思う。潔く受け入れて「今までお疲れ様でした、ゆっくり休んでね」と言えるファンが正しいとするならば私はきっと間違っている。

それでも私は嵐を諦めきれないし、どうしても「もっと良い方法があったんじゃないか」と思ってしまう。

 

最低だと言われるのを覚悟で書くが、「大野さんが我慢すればいいんじゃないか」とさえ思った。

 

自由って何?生活が限られるのを分かった上でこの仕事に就いたんじゃないの?辞めたいって何?私たちがしてきた応援全部否定するの?

まだ、納得できないことばっかりなのだ。

 

別に大野さんを否定したいわけじゃない。大野さんの意見を尊重した嵐のことだって否定したくない。

でも大野さんがアイドルであることを苦に感じたことは変えようのない事実だ。そうなると私たちがしてきた応援はただの自己満であり、逆に本人を苦しめていたのではないだろうかという疑問が生じてしまう。

ファンにとってこんなにも残念で悲しいことはない。最低な言い方をすれば恩を仇で返された気分だ。

今まで私たちに見せてきた笑顔も、ハワイで「葛藤はない」と涙ぐんだことも、全てが安く見えてしまう。アイドルを全うしていたあの時、あの空間、心の隅に「辞めたい」という気持ちがあったのかと思うと今までと全く同じ目で見れる日はもう来ないし、これから休止までの活動においては更にそうなっていくだろう。そんなの見ていられるのだろうか。

 

もちろん活動休止が今すぐにではなかったことについては心からホッとした。でもその反面、約2年間「辞めたがっている大野智」を見ることにとても胸が苦しくなった。

これからの約2年間は私にとって、ゆっくりと休止を受け入れていくためと最後のもがきのための嵐がくれた猶予だ。1秒たりとも無駄になんてできない。

 

じゃあ、大野さんにとっては?

 

少なくとも大野さんは現在進行形で辞めたいと思っているはずだ。きっと早ければ早いほどいいと思う。

ただ、事務所サイドもせめてオリンピックまではいてもらわなきゃ困るのだろう。今のジャニーズにおいて嵐は稼ぎ頭なのだから活動休止となると事務所だって黙っちゃいないはずだ。

そして、そこで与えられた2年間。大野さんからすればいい迷惑な話なのかもしれない。きっと本人だって苦しい時間にはなると思う。

今回の件はどう捻ったって1番非難を浴びるのは大野さんだ。それは私にも庇いきれないところがある。

 

ただ、わかってほしい。たった一言であっても「辞めたい」という言葉はすごくすごく重たくて辛いものとなるのだ。嘘でも何かしら理由を付けてくれた方が救われたと思う。大野さんが「嵐を辞めたい」という意識を持っている事実はそう容易に拭いされはしないだろう。

少なくとも私はかなりの時間を要すると思うし、最悪一生拭えないこともあるだろう。

 

 

ここまで嫌悪感丸出しでズラズラと書いてきた中で言うのもアレだけど、決して大野さんを嫌いになったわけじゃない。かなりの覚悟を持って気持ちを伝えた大野さんの心中は何となく察してるし、嵐以前に、大野さん本人が1番悩んだのだと思う。

そして今までそんな雰囲気を出してこなかった大野さんもとい嵐にプロとしての威厳すら感じている。

記者会見だってそうだ。ゆっくりと、たまに目を潤ませながら丁寧に言葉を選ぶように喋る大野さんを「頑張れ」と祈るように眺めていた。挑発するような失礼な質問にも笑いも交えつつ強固な態度で完璧な対応をする嵐の姿は本当にかっこよかった。いかにも嵐らしくて、とても活動休止の記者会見だとは思えなくて、嬉しくて.....だからこそ逆に終わりがすごくすごく怖くなった。

 

嵐と私たちに与えられた約2年間の猶予。2年なんて長いようですごく短い。ボーッとしていたらすぐだ。

誰がなんと言おうと嵐はそこで一旦終わる。

今私が1人で駄々を捏ねても、ファン全員でデモ行進をしたとしても、多分ねじ曲がることはない。ここまで来たら後戻りはできないだろうし、そんなことをするほど生半可な気持ちの決断ではないだろう。

とにかく私たちはそれを受け入れていかなければならない。正直、私にはガッツリ許容範囲外のこの出来事を受け入れるにはまだまだ時間が必要だ。受け入れたところで大野さんに対するモヤモヤは消えることはないかもしれない。

 

でも、大前提として私は嵐が大好きだ。

常に楽しく応援していたかと聞かれれば限りなくNOに近いが、嵐を応援していて後悔したことは一度もない。今までの嵐を否定するのは絶対に嫌だ。

今回の決断も正直、至極円満な活動休止なのだと思う。そりゃあいくつか引っかかるところはあるけど、嵐が5人に拘った結果だ。それについては私は悪く言うことはない。

むしろ4人の嵐を見る方がキツかっただろうし、最善の策なのだろうと思う。

休止するからと言って共有してきた思い出は消えることはない。いつだって私の中で残っていく。大切な宝物として一旦蓋をするだけだ。

しかし、私はそこが1番引っかかる。

 

その「一旦」は「ずっと」になるんじゃないか...?

 

 

報道では活動休止と言っているし、メンバーもキッパリと「解散ではない」と言い、「活動復帰はあるのか?」との質問には堂々と「あります」と答えた。

ただ、真実なんて嵐にしか、いや、大野さんにしかわからない。事実上の解散だという可能性だってゼロじゃないだろう。

大野さんが嵐を離れて、嵐であることの楽しさを再確認してくれれば儲けもんだ。でももしも、縛られない生活にハマりこんでしまったら...?

大野さんがすぐに復帰してくれる保証なんてどこにもない、そんな暗闇の中私はただじっと待っていられるのだろうか。正直不安しかない。

 

こちとら何年も何年も嵐を追いかけてきたのだ。それが急に消える。こんなにも不安に刈られることはきっともうない。

毎週の楽しみにしていたレギュラーだって、1年にたったの1回のコンサートだって、全てゼロになる。

そして戻ってくるのかもわからない状況で放置されるのだ。言うなれば私にとっては地獄であろう。「信じて待つ」ということは想像以上にきっと苦しくて怖いことだ。

 

でも、きっとその苦しみから解放されるのをただじっと待って、耐えて、やっと5人戻ってきた時、これ以上にない至福が待っているに違いない。

その時嵐はもうさすがにオジサンだし私だっていい大人になっているだろう。

正直、復帰があるとして、その日まで我慢できるかどうかはわからない。けど、私なりに色々と準備をして待っていようと思う。離脱した時はした時だ。それでもきっと5人の姿が見れた時は心の底からガッツポーズを決めると思う。

 

きっと何年経っても嵐は私の中の永遠のアイドルだ。どんだけキラキラした若手が現れようと、前代未聞のアイドルがデビューしようと、結局嵐を越える存在は現れない(と思う)

 

不謹慎ながら、こういう時にこそ嵐の凄さは際立つ。

テレビを付けたら嵐で持ち切り、ニュース速報でも流れたらしい。ネットを開けば各界隈の著名人が休止を惜しむ声を上げている。学校に行けば皆が嵐の話をしていた。

 

そして、奇妙なことに嬉々として話す人が本当に少ない。

国民的アイドルだ、味方の多さに比例するように敵も多いはず。

たまたま私が見かけないだけかもしれないが、圧倒的に嵐は愛されているのだと思う。これは彼らの人柄が大きな要因だろう。あとは誰から見てもわかる圧倒的仲の良さではないだろうか。

 

そして私はその仲の良さ、絆をやっぱり信じてみたい。

 

「いくらでも待つよ」とは言えないけどなるべく待ってるから早く戻ってきてね。

それより先に、私は「今までありがとう」と言えるようにならなければいけないけど。

 

まだ時間はかかるかもしれないし、笑顔で送り出すなんて絶対に無理だけど、涙でぐちゃぐちゃになっても2年後「今までありがとう」と言えるようになろうと思う。

 

 

始まったカウントダウン、ゼロになるまで強く楽しく生きていこう。

休止の後に更にパワーアップした5人が戻ってきますよう願いを込めて。

 

 

 

 

 

 

 

 

これ以降はあとがき感覚で呼んで欲しいが、これをもし読んでくれている人がいるなら絶対に「推しを推せなくなる時が来る」ということを他人事だと思わないでほしい。

ジャニーズグループで大きな動きが多発していた中で私は1度だって「明日は我が身」だと思えなかった。侮っていた。だから今こうなっている。

絶対に永遠なんてない。今のうちに後悔がないように死ぬほどオタクを楽しんでおいてほしい。

そんな日は来ないで欲しいが、きっといつかわかる日がくると思う。

その時に少しでも拙いこのブログを思い出してくれたら、と淡い期待を抱いて最後にしようと思います。

 

何でもブログにすればいいという物ではないし、こんなの書いたところで誰が読むのかと思ったけど一旦ここで吐き出しておきたかった。

言うなればただの自己満です。でもこうやってちゃんと自分の気持ちをまとめてみて何となく覚悟が着いた気がします。

 

 

もし、ここまで読んでくれた人がいるとしたら本当に有難うございました!!これで本当に終わり!!!ばいばい!!!